Share This Post

onAirsニュース / お知らせ / 免許取得と申請

【2025年10月開始】アマチュア無線局免許の電子化を徹底解説!紙の免許状はどうなる?

電波の型式 無線局免許状

「アマチュア無線の免許状が電子化されるって聞いたけど、正直よくわからない…」

「今まで大切にしてきた紙の免許状って、どうなっちゃうの?」

「手続きが逆に面倒になってわかりにくくなったら嫌だなぁ…」

2025年10月1日、私たちアマチュア無線家にとって大きな変化が訪れます。そう、無線局免許状が原則として電子化されるのです。

この記事を読めば、免許状電子化の全てが分かり、あなたが今何をすべきかが明確になります。面倒な手続きから解放され、よりスマートにアマチュア無線を楽しめる未来が待っていますよ。私自身、この変更を心待ちにしていました。一人のハムとして、総務省の情報を分かりやすく噛み砕いてお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。

2025年10月1日、アマチュア無線局の免許状が原則電子化へ

これまで、無線局の免許が下りると、A4サイズの立派な免許状が郵送されてきましたよね。しかし、2025年10月1日以降に免許や再免許、変更許可などを受けた場合、原則として紙の免許状は発行されなくなります。

代わりに、総務省のサーバーに記録される「免許記録」そのものが、法的な効力を持つことになります。

※今回の変更は、総務省が推進する行政手続きのデジタル化の一環です。

何が変わる?3つの大きな変更点

項目 従来(~2025年9月30日) 2025年10月1日以降
免許状の形式 紙の免許状(A5サイズ) 電子的な「免許記録」が正本
受け取り方法 郵送 オンライン(システムで即時確認)
備え付け 無線設備のある場所に掲示または備置 電子データ(スマホ等)での提示 or 印刷して備置

一番の大きな違いは、「免許が下りたらすぐに運用開始できる」という点です。今までは免許状が手元に届くのを待つ必要がありましたが、これからはそのタイムラグがなくなります。

アマチュア無線局の申請手数料

申請の区分 基本送信機の規模 書面申請 電子申請
新規免許の申請 50ワット以下のもの 4,530円 2,750円
50ワットを超えるもの 8,480円 5,400円
再免許の申請 3,330円 1,700円

【ハム必見】免許状の電子化による3つのメリット

「正直、紙のほうがありがたみがあったんだけど…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今回の電子化は私たちにとってメリットがたくさんあるんです。

1. 免許状の受け取りがスピーディーに!

申請が許可され次第、すぐに「総務省 電波利用電子申請・届出システム」で免許情報を確認し、無線局の運用を開始できます。返信用封筒を送る手間も、待つ時間もなくなります。

2. スマホでいつでも免許情報を確認できる

シャック(無線室)から離れた場所でも、自分のコールサインや免許の有効期間、使用できる周波数などをスマートフォンやタブレットでいつでも確認できます。

3. 紛失・汚損のリスクがなくなる

「免許状、どこにしまったかな?」と探したり、誤って汚してしまったりする心配がなくなります。データは総務省のシステムで安全に管理されるので安心です。

私自身、長年アマチュア無線を楽しんできましたが、正直「5年ごとの再免許手続きが面倒だな」と感じることがありました。今回の電子化は、そんな面倒から解放される大きな一歩だと感じています。

【一番知りたい】今持っている「紙の免許状」はどうなるの?

これが一番気になるところですよね。ご安心ください。

結論:有効期限までそのまま使えます!

現在お持ちの紙の免許状は、記載されている有効期間が満了するまで、そのまま有効です。 すぐに何か手続きをする必要はありませんので、安心してください。

再免許・変更申請をするとどうなる?

2025年10月1日以降に再免許や住所変更、無線設備の変更などの申請を行い、許可が下りたタイミングで、あなたの免許状は電子的な「免許記録」に切り替わります。この時点から、新しい紙の免許状は自動的には送られてこなくなります。

電子化された免許情報の確認方法を解説

では、電子化された免許情報はどこで確認できるのでしょうか? それは「総務省 電波利用電子申請・届出システム Lite」です。

「電波利用電子申請・届出システム」にアクセス

このシステムは、各種申請だけでなく、自分の免許情報を確認するためのポータルのようなものです。

【確認手順の概要】

総務省 電波利用電子申請・届出システム 」にアクセスします。

  1. アカウントを持っていない場合は、新規登録を行います。(マイナンバーカードがあるとスムーズです)
  2. ログイン後、マイページからご自身の免許情報をいつでも閲覧できます。
  3. 必要であれば、表示された免許情報をダウンロードしたり、印刷したりすることも可能です。
  4. 私も早速システムを覗いてみましたが、自分のコールサインや免許の有効期限がパッと表示されて感動しました。これで、うっかり失効も防げそうですね。

どうしても「紙の免許状」が欲しい場合は?

「やはりシャックには紙の免許状を飾りたい!」という方も多いでしょう。その気持ち、よく分かります。

ご安心ください。希望すれば、手数料を納付することで、紙の免許状を発行してもらうことが可能です。

手数料を納付すれば発行可能

電子申請システムや書面で「免許事項証明書」の交付を請求することで、紙の証明書(従来の免許状に相当するもの)を入手できます。

※総務省の発表によると、証明書の交付には所定の手数料(1枚あたり、電子申請440円、書面申請480円)が必要となります。

A4サイズからカードサイズへ(希望すればA4も可)

発行される紙の免許状は、デフォルトでは携帯に便利なカードサイズになります。もちろん、従来通りのA4サイズを希望することも可能です。カードサイズなら、移動運用時に携帯するのも楽になりますね。

アマチュア無線免許電子化のポイント

最後に、今回の変更点の要点をまとめます。

2025年10月1日から、無線局免許状は原則電子化。

今持っている紙の免許状は、有効期限までそのまま使える。

電子化されると、免許が下りたら即日運用OKに!

免許情報は「電波利用電子申請・届出システム」でいつでも確認できる。

希望者は手数料を払えば、カードサイズ(またはA4)の紙の免許状も発行可能。

時代の流れとともに、アマチュア無線の世界もより便利でスマートに進化しています。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れればきっと「便利になったな」と感じるはずです。

まずは一度、ご自身の免許情報が電子システム上でどのように表示されるか、下記の公式サイトから確認してみてはいかがでしょうか?

➡️ 総務省 電波利用電子申請・届出システム

新しいアマチュア無線のスタイルを、一緒に楽しんでいきましょう! 73(さようなら)!

関連リンク

Share This Post

こんにちは!オンエアーズの編集長mayasaです。 小学生の時にアマチュア無線の電話級を取得、高校1年で2アマ(当時はモールスの聞き取りがありました!)大人になってから1アマを取得しました!大学では電子工学を学び、電子回路の制作などを行っていました。 日頃からアマチュア無線の普及啓蒙活動に取り組んでいます。 子どもから大人まで多くの人にアマチュア無線の資格取得のための講習会を開催しています。 【関連資格】 第一級アマチュア無線技士 第一級陸上特殊無線技士