アマチュア無線

アマチュア無線とドローンの関係?

  アマチュア無線とドローンレース ドローンレースは高速で機体を操縦しドローンに積載したカメラの映像を映像送信機から電波で飛ばし、映像受信機で受信しモニタの映像を確認しながら操縦し競争をします。   この映像送信機から映像受信機に電波を飛ばす場合、電波法をクリアする必要があります。   映像を送る電波には2、4GHz帯と5GHz帯があります、2、4GHz帯はWi-Fiの電波で無資格で使用できますが遅延がでます、高速で飛行するドローンに遅延は命取りです。一方、5GHz帯の電波を使用すると遅延がなく瞬時に映像が届くのです、5GHz帯の使用にはアマチュア無線免許が必要です。       アマチュア無線 アマチュア無線には総務省の発行する「アマチュア無線技士」の免許が必要です。   第四級及び第三級アマチュア無線技士の免許を取得するには「国家試験」を受験し合格するか「養成課程講習会」国の認定を受けた講習会を受講して修了試験に合格する、の2通りがあります。   FPVドローンに必要な免許は第四級アマチュア無線技士以上になっています。   国家試験を受験する (公財)日本無線協会が開催している国家試験は全国の主要都市で年数回(名古屋、大阪は月1回)開催しています、インターネットから受験の申し込みができ、第四級アマチュア無線技士は法規、工学各12問で試験時間1時間、それぞれ8問正解で合格です。   現在は、CBT方式の国家試験により年間を通じて実施されています。 詳細は、(公財)日本無線協会のホームページをご覧ください。   国家試験を受験できる養成課程講習会を受講する 一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)等、認定を受けた団体が開催している講習会を受講すれば、法規6...

皆既日食QSOパーティーだ!準備はいいかい!?

This composite image shows the progression of a partial solar eclipse over Ross Lake, in Northern Cascades National Park, Washington on Monday, Aug. 21, 2017. A total solar eclipse swept across a narrow portion of the contiguous United States from Lincoln Beach, Oregon to Charleston, South Carolina. A partial solar eclipse was visible across the entire North American continent along with parts of South America, Africa, and Europe. Photo Credit: (NASA/Bill Ingalls)   この(皆既日食)パーティーの主旨は、自動受信ネットワーク、PSK リポーター、そしてWSPRネットを駆使した通信で空中を埋め尽くすことだ!観客席は個人無線局のログで埋め尽くされれば、未だかつて無い規模の電離層における実験になるだろう!   The objective of the Solar Eclipse QSO Party (SEQP) is to flood the airwaves with contacts, all measured by the automated receiver networks of the Reverse Beacon Network, PSKReporter, and WSPRNet. Wh...

ARRL DX 通信

今回のトピックは、アール(ARRL)主催のDX通信競技会です。   一般的なDX通信とは、海外と通信するアマチュア無線通信のことを言いますが、アールのDX通信は競技会によってその知識と技術が磨かれています。   アールDX通信競技会(DXCC) 目的:世界ボランティア審査員達へ向けてHF及びMF帯でのDX通信の知識の普及や操作技術の向上、そして競技会(ボランティア審査員同士の交信を目的とした競技会)開催による局の稼働域の向上を目的とし開催されています。 世界ボランティア審査員としてのアマチュア無線家達が参加しています。DXCC(規定の時間内で世界100カ国との通信数を競う競技会)DX局が、160, 80, 40,20,15 そして10メーター波長の周波数帯で交信数を競う)   DX局:全米及びカナダの48の州にまたがる世界ボランティア審査員達の局のことをいいます。

総務省が無線局統計情報を発表。アマチュア局は減少傾向。

総務省が毎月発表している電波法で定められた免許又は登録を受けた無線局に関するデータから、無線局数について集計した統計情報の2023年5月分が発表されました。   全体では、368,751局で、1月の調査の372,124局から3,373局減少。   昨年6月と比較してみると376,857局あったアマチュア局の数と比較すると8,106局も減少。アマチュア無線局は減少傾向にあると言える。   年初と比べてどこの地区でも減少傾向にあり、北海道、東北地方の減少が目立つ。   最新の情報は総務省の無線局統計情報のページへ。  

【 アマチュア無線 】電子申請の方法から免許状取得までの期間【 2021年】

アマチュア無線4級の試験を無事に合格し免許証が届いても、それだけではアマチュア無線を運用することが出来ない事は試験に合格された方であればご存じかと思います。 そこから免許状の申請をして、免許状を手に入れてからようやく無線運用となるわけですが、その申請方法として書面による申請とインターネットから申請を行う電子申請とがあります。 この記事では、2021年6月に実際に電子申請をして無事に免許状を手に入れるまでの方法や処理状況、期間についてご紹介したいと思います。 この方法で申請しすれば、免許が取得でき運用することが可能になります   電子申請の流れ アマチュア無線の免許証が手元にある状態から無線運用をするまでの簡単な流れは以下のとおりです。 総務省 電波利用 電子申請 届け出システム Lite でユーザー登録、IDとパスワード発行申請をする 発行されたIDとパスワードを使って電子申請 申請料納付の案内メールが届いたら申請料を納付 審査終了後、免許状が送付される それでは、実際におこなった事をご紹介します。 総務省 電波利用 電子申請 届け出システムにユーザー登録 総務省 電波利用 電子申請 届け出システム Lite にアクセスします。   トップ画面の【手順1】の ” システムをご利用の前に ” をクリックして、ご利用のパソコンの利用環境などの確認をします。 問題なければ、同じページの右下にある青いボタンの ” 新規ユーザ登録 ” をクリックします。 すると【手順2】に進み、申請を行ううえで必要なものが表示されるので確認します。 ページ一番下の青いボタン ” はい(登録へ進む)” をクリックします。 次のページで表示される利用規約を確認し、最下部にある青いボタン ” 同意する(...

周波数帳

周波数帳 周波数帳は、電気工学や通信工学などの分野で使われるグラフや表の一種で、周波数に関する情報をわかりやすく示すためのものです。周波数帳は、さまざまな周波数応答や信号特性を理解し、設計やトラブルシューティングに役立てるために使用されます。特に、フィルター設計、アンテナ設計、通信システムの分析、音響工学などで頻繁に利用されます。 周波数帳ワイド 毎年年末になるとリリースされる周波数帳   リンク

ARISS交信を記念して臨時局「8J1SS」が運用開始

埼玉県狭山市の小中学生がISSの宇宙飛行士と交信!   国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士と地域の子どもたちがアマチュア無線を活用して交信を行うイベント「ARISSスクールコンタクト」が2020年1月13日(祝日)に埼玉県狭山市の水富公民館事業として狭山市立笹井小学校で行われ、およそ11分間の交信に成功しました。   20時58分より交信が開始され、およそ11分間、地上から子供たちがアマチュア無線の電波に乗せておよそ20問の質問を行い、上空400kmに居るLuca宇宙飛行士からその回答を得る事ができました。   当日の様子   交信を記念して「8J1SS」の運用が行われます。   子どもたちが国際宇宙ステーションと更新したことを記念して臨時局「8J1SS」が記念運用を行います。   周波数は短波帯(HF)から極超短波(UHF)を予定していて、現在決定している日時は以下の通り。   2020年1月21日(火)19時~21時 2020年2月4日(火)19時~21時 2020年2月8日(土)14時~16時   (※時間は予告なく変更になる場合があります。呼び出し局があっても時間前に終了する場合もあります。)   また、この日以外でも平日の夕方などで電波が出される場合があります。   記念運用の期間は2月28日まで。   記念QSLカード発行   今回の臨時局記念運用に応答したアマチュア局に対しては「8J1SS」より特別なQSLカードが発行されます。この機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。 ▼より詳しい情報はARISSスクールコンタクトin North SAYAMAの公式サイトにて https://space.sayama.jp &nb...

地域の子どもたちがアマチュア無線を活用して国際宇宙ステーションと交信!

上空400㎞の宇宙をおよそ90分で地球を周回している国際宇宙ステーション(ISS:International Space Station)に滞在する宇宙飛行士と、地球に居る子供たちがアマチュア無線を使って交信を行うイベント「ARISSスクールコンタクト」が2020年1月13日(祝日)に埼玉県狭山市にて開催されます。   このイベントは、世界中で行われているNASAの教育プログラムです。国際宇宙ステーションは時速27,000kmで移動しているため、自分たちの上空を通過したとしても地平線から地平線までおよそ10分程度しか見る事ができません。   この10分間の間に地上から電波を出して、子どもたちが宇宙飛行士に質問を投げかけます。   超短波帯で交信   ISSとの交信は超短波帯以上の周波数を使って行います。短波帯では、大気圏にある電離層で電波が反射されてしまい、電波が宇宙に抜けていかないからです。   今回は、埼玉県狭山市で行われますが、昨年夏には京都でも行われました。開催当日はどなたでも観覧が可能です。   【開催概要】 日時:2020年1月13日(月曜:祝日)20時~21時30分 (実際の交信時間は10分程度)   詳細は公式サイトで! https://space.sayama.jp 主催:水富公民館(TEL:04-2954-4730) 場所:埼玉県 狭山市立笹井小学校 体育館 ※当日会場には駐車場が殆どありません予めご了承ください。 ※開催時間が遅いため、徒歩・自転車などでの来場は十分注意してください。 ※会場は体育館です。スリッパなどの上履きが必要です。   常に6人が滞在している国際宇宙ステーション   ISSはアメリカ、ロシア、日本、カナダ、ヨーロッパ諸国の協力により運用され、...

ARRL( アメリカ無線中継連盟)とはどんな団体?

アールのミッション:芸術、科学、そしてアマチュア無線の楽しさを広める。 アメリカ無線中継連盟(ARRL)は、アメリカ合衆国最大のアマチュア無線愛好家のための非営利団体です。1914年にハイラム ペーシー マキシマム氏によって全米無線中継リーグとして設立され、現在約15万人の会員を擁しています。ARRLは、アマチュア無線家の利益を代表し、技術的な支援や教育プログラムを提供、緊急通信業務を支援するなど、様々な活動を行っています。 アールのアマチュア無線振興の基礎には5本の柱があります。それは公共サービス、提唱、教育、テクノロジー、そして会員相互の親睦です。 主な活動 アマチュア無線家の利益向上 ARRLは、米国政府に対するアマチュア無線家の主要な代表組織です。議会や連邦通信委員会(FCC)へのロビー活動を通じて、アマチュア無線の周波数帯の確保や、アマチュア無線に関する規制の緩和などに努めています。 技術的な支援 ARRLは、アマチュア無線家に技術的なアドバイスや支援を提供しています。会員向けに、月刊誌「QST」や各種技術ハンドブックを発行しています。また、ウェブサイトやオンラインフォーラムを通じて、最新の情報や技術的なアドバイスを提供しています。 教育プログラム ARRLは、アマチュア無線に関する様々な教育プログラムを提供しています。初心者向けの入門コースから、上級者向けの技術的なコースまで、幅広いレベルのコースが用意されています。 緊急通信業務 ARRLは、災害発生時に緊急通信業務を支援しています。ARRLのボランティアメンバーは、災害時にアマチュア無線を使って、被災者や救援隊との通信を支援します。 その他 ARRLは、アマチュア無線の楽しさを広めるために、様々なイベントやコンテストを開催しています。また、アマチュア無線の歴史や文化に関する資料を保存・公開しています。 ARR...

FT3Dを体験!FT1XDとFT2Dの良いところを成長させて1つに!

発売日間近のYAESU FT3D   YAESUから発売される注目のハンディ機FT3Dが6月9日(日)に東京都の羽村市で開催された「ハムらde無線フェア」で発売前展示が行われていました。関東一円からアマチュア無線愛好家だけでなく、ドローンの関係者やライセンスフリー無線の愛好家など多くの人があつまりました。   様々なメーカーが出店する中、やはり注目を集めていたのが発売日が近いFT3D。発売前から手にとってその性能を体験できるため、144Mと430Mを利用するアマチュア無線家がこぞって実機を手にとって説明をうけていました。   大きさはFT1XDと同等。なのにFT2Dのような液晶の大きさ   ここのところYAESUはFT1DからGPSとC4FMを搭載しWires対応の魅力的なハンディ機をリリースしていますが、FT1Dの後にリリースしたFT2Dは液晶モニタに力をいれ、デジタル通信で音声と同時に送れる情報を一度にたくさん表示できるようにしました。FT2Dにはマイクと一体になったカメラもリリースされたため、そのカメラで撮影した映像は白黒ながらも液晶画面に表示されるようにもなりました。     (写真左からFT2D、FT3D、FT1XD)   しかしGPS性能はというと、位置情報を取得するまでの時間が長く、屋外でしっかりとGPS情報を取得してからでないとデジタルモードの通信の際に位置情報が送れないなどの問題も発生していた。   そこで登場してきたのがFT1XD。GPS情報の取得も早く、屋内でもしっかり取れる場合が多いため、デジタルモードの通信も電源をつけてからすぐに自局の位置情報を相手に伝えることができるようになりました。   今回のFT3Dは、GPS性能に更に磨きをかけ、外でも見やすい液晶モニ...

アンテナから電波がどのように出ているかを検知するアンテナを作ろう!

簡単につくれる電波検知器   今回ご紹介する電波検知器はとっても簡単に電波が飛んでいる場所を検知できるものです。   電波とは電磁波でその周波数によって1秒間に電気の波が何回も繰り返して起こっているという事です。今回は430MHzの電波を電波をひろう電波検知器を作ってみますが、430MHzという周波数の電波は、1秒間に430×1,000,000回も電気の波がたっているといえます。   この電気の波を拾うとLEDが光るような検知器を作ることで、電波がどの方向にどのように飛んでいるかを調べてみます。   LED×1個 シリコンダイオード ×2 リード線50㎝くらい はんだごて・はんだ ストロー2本 ブレットボード(実験する場合) ジャンプワイヤー(実験する場合)   まずは試しに実験してみる   まずは試しに実験のため、ブレットボードとジャンプワイヤを使って電波を受信してみます。ジャンプワイヤの長さは適当でも、極めて近い距離に置けばしっかり検知器が受信できます。     ブレッドボード上では、シリコンダイオード2個とLED1個を配線し、ジャンプワイヤーをアンテナ代わりにして受信するようにします。LEDは足が長い方がアノード(A)とよばれ通常プラス側につなぎ、短い方はカソード(K)と呼ばれマイナス側につなぎます。   シリコンダイオードにも極性があり、素子に黒いラインが入った方がカソード(K)です。   以下の動画ではその実験をおこなっています。その後実際に直接はんだ付けをして、ストローに通してリード線がまっすぐなるようにガイドしてあげることで、小さな「ダイポールアンテナ」のようなものができあがり、これで電波を受信するとLEDが光ります。   リード線の長さ  ...