世の中には数多くの好感度をうたった無線機用アンテナが出回り、自作する方々も「如何にして自局のアンテナ感度を高めるか」、ということでさまざまな工夫をされているケースが見受けられます。実際に私も条件が悪い通信の時には長めのアンテナを用いたりして電波環境の改善を図っております。 その一方で思うのは、「使用する条件が限定されているのであれば、あえて感度の劣るアンテナを使おうじゃないか」ということもあるわけです。 相手局との距離がはっきりしていてそれほど受信感度が高くなくても十分に通信可能なときに感度の低いアンテナを使用すると、同じ周波数を使う局との混信をある程度さけることができます。屋根の上のアンテナだと遠方の通信まで拾いすぎちゃってダメ、みたいな状況の逆をいく理論です。そのため混信を避けるには「わざと感度の低いアンテナ」という考えはよいかと思われます。もちろん、電波法では「必要最小限の出力で」とは言っていますが、それでも飛んでくる電波の出力は変えられないのでこちらが受信能力下げて対応する、という方法をとるのが有効な気がします。 もうひとつ、感度の低いアンテナの特徴として「アンテナそのものが小さい」というメリットもあります。小さいアンテナを付けた無線機をかばんに入れておいていつでも使える、という利便性。ハンディー機ならではのメリットを十分に生かしたいといったところでしょうか。レジャーに出かけても邪魔にならない取り回しの良さは一度使うと手放せなくなります。 一般には感度の高いアンテナが望まれる中、あえて小型アンテナ・最小限の出力発信で限りある電波資源を多くの人と混信ぜずに利用して楽しめるといいですよね。
世界が注目するテクノロジーを紹介するYouTubeチャンネル「TECH quickie」でアマチュア無線を紹介する動画が公開されています。 インターネットがますます普及して言っている世界で、今もなお日本でも40万人を越えるユーザーが利用する趣味として知られています。デジタル時代とどのように融合していくのか、テクノロジーとしてのアマチュア無線の面白さを紹介しています。 アマチュア無線は、緊急時の通信に利用できたり、テクノロジーの発展に寄与できるなどユーザーが社会に与える意味を多くもっています。 この動画のように、日本でもクールにアマチュア無線の素晴らしさを広げる活動が必要とされています。
近年注目を浴びているバックカントリーは、ピステ(ゲレンデ)では楽しめないノートラックの深雪を駆け抜ける爽快感と人気のない大自然の中を行くスリルで多くのスキーヤー・スノーボーダーを魅了しています。スキー場によってはバックカントリーツアーなども用意され、専用の道具なども多く販売されるようになってきています。 しかしながら、整地されていないコースの無い裏山を滑るというのは常に危険と隣り合わせ。熟練のスキーヤー・スノーボーダーでも道を誤ったり、予期せぬ事故に遭遇したり、遭難のリスクを負うアクティビティです。携帯電話も圏外の場合が多く、けがをした時や遭難したときに救助を呼ぶすべがなくなってしまいます。 アマチュア無線を活用すれば、ピステに散らばった仲間同士の連絡はもちろんの事、通常の無線機器よりも強い電波を出すことができ、日本国内に多く存在しているアマチュア無線家に呼びかけることで、有事の際には助けを求めることも可能です。 オンエアーズでは、レジャーに無線機を携帯していくことを推奨しています。その1つにバックカントリースキー・スノーボードがあります。 国家資格を取得するための養成課程講習会を受講すれば98%の人が国家資格を取得し、強い電波をだせる資格を取得しています。養成課程講習会を通じて、無線の知識も学ぶことができるため、より遠くへ電波を飛ばすための知識なども身に付きます。
送信出力の切り替え FT1XDはハンディ無線機の中で最大の5W出力ですが、普段から5Wの最大出力で送信していてもバッテリーの消耗が激しいだけですし、意外に低出力でも近場の相手との交信では不自由しません。 出力の調整は簡単ですし、用途によって出力を調整すればバッテリーの消耗を抑えることもできます。 ①本機の黄色いボタンの[F]を押しキーボードの[1]を押します。 上画像のような画面に切り替わります。 ②右上のツマミ[DIAL]で出力の調整をします。 [DIAL]ツマミを回しながら、LOW1(0.1W)・LOW2(1W)・LOW3(2.5W)・HIGH(5W)を選択します。 ③設定したい出力が液晶に表示されたら、左脇の[PTT]ボタンで決定します。 [PTT]ボタンを押すと元の画面に切り替わり、写真の赤丸箇所の表示が変更されます。 AバンドBバンドのそれぞれで送信出力の設定ができますので、用途によって気軽に変更してみるのもいいかもしれません。
免許不用・届け出も不要。手に取っていきなり使えるハンディトランシーバー GPS内蔵で相手の位置も分かる長距離通信 アイコムから発売された特定小電力ハンディトランシーバーIC-DRC1。特定小電力トランシーバーは、免許が不要で届け出もいらない無線機ですが、出力が低いため近い距離しか届かないものが多い中、0.5Wまで出力を出すことができ、周波数も142.934375~142.984375MHz、146.9374375~146.984375MHzというアマチュア無線の145MHz帯の上下のエリアを使っているため、いわゆる2mにも近いエリアの周波数帯でより遠くまで電波が届くと話題になっています。 デジタル通信でGPSの位置情報も送信 このトランシーバーはデジタル変調になっているため、音質も非常にクリア。内蔵のGPSにより自分の位置を記録してその情報を相手に送ることで、通話相手との距離を知ることができます。 デジタル通信独特の声の遅れや、PTTボタンを押してから少し間をおいてから離さないと言葉の先頭が切れてしまうなど、多少の遅延はあるものの慣れてくると殆ど気にならなくなります。 登録した相手機のPTTを遠隔操作。見守りに。 この特小機の最大の魅力は電波の飛ぶ距離もそうですが、登録してある無線機が電波の届く範囲内にある場合「周囲音送信機能」と呼ばれる相手機のPTTボタンを遠隔操作で押すことができ、10秒間だけその周囲の音を聞くことができます。 これにより、例えば子供の見守りや、高齢者の見守りなどにも活用できる無線機としても利用が期待されています。 1台を基地局にして子機の位置をマップ上に。 アイコムのウェブサイトで無料で公開されているGPS情報表示ソフトを利用す...
アマチュア無線とドローンレース ドローンレースは高速で機体を操縦しドローンに積載したカメラの映像を映像送信機から電波で飛ばし、映像受信機で受信しモニタの映像を確認しながら操縦し競争をします。 この映像送信機から映像受信機に電波を飛ばす場合、電波法をクリアする必要があります。 映像を送る電波には2、4GHz帯と5GHz帯があります、2、4GHz帯はWi-Fiの電波で無資格で使用できますが遅延がでます、高速で飛行するドローンに遅延は命取りです。一方、5GHz帯の電波を使用すると遅延がなく瞬時に映像が届くのです、5GHz帯の使用にはアマチュア無線免許が必要です。 アマチュア無線 アマチュア無線には総務省の発行する「アマチュア無線技士」の免許が必要です。 第四級及び第三級アマチュア無線技士の免許を取得するには「国家試験」を受験し合格するか「養成課程講習会」国の認定を受けた講習会を受講して修了試験に合格する、の2通りがあります。 FPVドローンに必要な免許は第四級アマチュア無線技士以上になっています。 国家試験を受験する (公財)日本無線協会が開催している国家試験は全国の主要都市で年数回(名古屋、大阪は月1回)開催しています、インターネットから受験の申し込みができ、第四級アマチュア無線技士は法規、工学各12問で試験時間1時間、それぞれ8問正解で合格です。 現在は、CBT方式の国家試験により年間を通じて実施されています。 詳細は、(公財)日本無線協会のホームページをご覧ください。 国家試験を受験できる養成課程講習会を受講する 一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)等、認定を受けた団体が開催している講習会を受講すれば、法規6...