YAESU(FT-5D/1XD)とICOM(ID-52/50)の周波数ステップ変更方法まとめ
「ハンディ機のダイヤルを回して周波数を合わせようとすると、10とか20ずつ変化してしまうため、細かい周波数の設定ができないから航空無線(エアバンド)を聞きたいのに、周波数がうまく合わせられない…」
そんなお悩みはありませんか?
アマチュア無線帯以外の周波数(航空宇宙無線、鉄道無線、国際VHFなど)を受信したり、効率よくスキャンを回したりするためには、「周波数ステップ(チューニングステップ)」の適切な変更が不可欠です。
YAESUの人気機種「FT-5D」「FT-1XD」と、ICOMの人気機種「ID-52」「ID-50」の周波数ステップ変更方法を、機種ごとに分かりやすく徹底解説します。
分厚い取扱説明書を読む手間はもう不要です。この記事を読めば、手元の無線機をたった1分で思い通りにチューニングできるようになります。
なぜ周波数ステップ(チューニングステップ)の変更が必要なのか?
設定手順を解説する前に、なぜステップ変更が必要になるのか、その背景を簡単におさらいしましょう。
周波数ステップとは、ダイヤルを1クリック回したときに変化する周波数の幅のことです。
普段アマチュア無線のVHF/UHF帯(144/430MHz)を運用する際は「20kHz」や「12.5kHz」ステップが標準ですが、受信対象によってはこのステップ幅を変えなければ正確に同調できません。
- 航空無線(エアバンド): 従来の25kHzステップに加え、近年は8.33kHzステップへの移行が進んでいます(※総務省の周波数割当計画等の動向にも注視が必要です)。
- 特定小電力トランシーバー: 12.5kHzステップ
- AMラジオ放送: 9kHzステップ
目的の電波をクリアに受信するためには、バンドごとに適切なステップ幅を設定することが「受信の基本」となります。
YAESU製ハンディ機の周波数ステップ変更方法
YAESU製のハンディ機は、基本的に「セットアップメニュー(詳細設定)」の「TX/RX(送受信設定)」の中にステップ変更項目が格納されています。タッチパネルか物理ボタンかで操作感が異なります。
FT-5Dの設定手順
フルカラータッチパネルを搭載したFT-5Dは、画面タップで直感的に操作できます。
1,まずは、設定したい周波数帯を表示させ、本体右下の [F/MENU] キーを「長押し」して、セットアップメニューを開きます。
2,画面上の [CONFIG] をタップします。

3,[18.周波数ステップ] をタップします。
4,[AUTO] になっているので、ダイヤルを回して自分のお好みの周波数ステップに変更します。

5,設定が終わったら、[PTT](送信ボタン)を軽く1回押すか、[BACK]を数回タップして元のVFO画面に戻ります。
FT-1XDの設定手順
物理ボタンがメインのFT-1XDは、階層メニューをボタンで潜っていくスタイルです。キーボタン群の左下角に[ENT](決定)キーがあります。
1,まずは、設定したい周波数帯を表示して、 [DISP] キーを「長押し」して、セットアップメニューを開きます。
2,画面上の [8.CONFIG] を選んでボタン左下の「ENT」を押して進みます。

3,[18.STEP] をタップします。
4,[AUTO] になっているので、ダイヤルを回して自分のお好みの周波数ステップに変更します。

5,設定が終わったら、[PTT](送信ボタン)を軽く1回押押して、元VFO画面に戻ります。
💡 筆者のワンポイントアドバイス (YAESU編)
YAESU機は「AUTO(オート)」ステップ機能が優秀です。普段はAUTOにしておくと、アマチュア帯やFMラジオ帯など、バンドを切り替えた際に自動で最適なステップに合わせてくれるため非常に便利です。
ICOM製ハンディ機の周波数ステップ変更方法
ICOM製のデジタルハンディ機(D-STAR対応機)は、直感的なインターフェースが特徴です。周波数ステップ(TS)は、深い設定メニューではなく「QUICKメニュー」から一発で呼び出せるよう設計されています。
ID-52の設定手順
大型カラー液晶を持つフラッグシップ機ID-52は、タッチパネルではないため、センターの上下左右ボタンと真ん中の[ENT](決定)キーで操作します。
1,VFOモードの状態で、設定したい周波数帯を表示させて、十字キーの右下にある [QUICK] ボタンを短く押します。
2,クイックメニュー一覧が表示されるので、十字キー(またはダイヤル)で [TS] (Tuning Step) を選択し、中央の[ENT](決定)を押します。

3,画面にステップ幅のリスト(5.0kHz, 10.0kHz, 12.5kHz, 8.33kHzなど)が表示されます。十字キーまたはダイヤルで希望のステップ幅を選び、[ENT] を押して確定します。
4,自動的にVFO画面に戻り、設定完了です。ダイヤルを回せばより細かい周波数の設定ができるようになっています。

ID-50の設定手順
ID-52の弟分であるID-50も、基本的なOSのUI思想は同じであるため、操作は非常に似ています。モノクロ液晶ですがキビキビ動きます。
- VFOモードで [QUICK] ボタンを押します。
- メニューから [TS] を選択し、[ENT] を押します。
- ダイヤルを回して、希望のステップ幅を選択します。
- [ENT] を押して確定すれば設定完了です。
💡 筆者のワンポイントアドバイス (ICOM編)
ICOM機は「今すぐここを変えたい!」という項目が[QUICK]ボタンに集約されています。航空無線の帯域(108.000〜136.99166MHz)を受信する際は、TSを「8.33kHz」または「25.0kHz」に切り替える頻度が高いので、この[QUICK]からのアクセス手順は必ず覚えておきましょう。
機種ごとの操作性の違いと選び方のポイント
メーカーごとの設計思想の違いは以下の通りです。
| メーカー | 機種 | ステップ変更へのアクセス | 評価・特徴 |
| YAESU | FT-5D, FT-1XD | 設定メニュー深層(TX/RX内) | バンドごとの「AUTO」設定が優秀。一度設定すれば手動変更の頻度は低め。 |
| ICOM | ID-52, ID-50 | QUICKメニュー(第一階層) | アクセスが極めて速い。多様なジャンルを受信し、頻繁にステップを変える人に最適。 |
「アマチュア無線メインでたまにラジオ」という方はYAESUのAUTO設定が楽ですが、「今日はエアバンド、明日は私鉄無線をスキャンしたい」といった広帯域受信機(レシーバー)的な使い方を多用する方には、ステップ変更にすぐアクセスできるICOM機が使いやすい傾向にあります。
設定をマスターして快適な受信ライフを!
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