RSレポート
アマチュア無線では、交信中に相手の電波の強さや了解のしやすさなどをお互いに「RSレポート」の数字で伝え合ってます。「R」は(READABILITY:了解度)、「S」は(SIGNAL STRENGTH:信号強度)、CW(無線電信)の場合には、RSに続き「T」(TONE:音調)も加えます。
これを行うことにより、交信時の通話品質を知ることができます。通話先との距離や気象、環境、時間帯、使用している機器などの条件でどのような通話品質を得ることができるかを知ることができます。
R-了解度(READABILITY) 主観で判断する |
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1-了解できない |
2-かろうじて了解できる |
3-かなり困難だが了解できる |
4-実用上困難なく了解できる |
5-完全に了解できる |
S-信号強度(SIGNAL STRENGTH) Sメーターを読む |
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1-微弱でかろうじて受信できる信号 |
2-大変弱い信号 |
3-弱い信号 |
4-弱いが受信容易 |
5-かなり適度な強さの信号 |
6-適度な強さの信号 |
7-かなり強い信号 |
8-強い信号 |
9-きわめて強い信号 |
T-音調(TONE)(無線電信のみ) 主観で判断する |
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1-極めてあらい音 |
2-大変あらい交流音で、楽音の感じは少しもない音調 |
3-あらくて低い調子の交流音でいくぶん楽音にちかい音調 |
4-いくらかあらい交流音で、かなり楽音性にちかい音 |
5-楽音的で変調された音色 |
6-変調された音。すこしピューッという音を伴っている |
7-直流に近い音で、少しリップルが残っている |
8-よい直流音色ですが、ほんおわずかリップルが感じられる |
9-完全な直流音 |
RSレポートは、通話の最初の方で送ります。数回のやりとりの間に通信状況を把握し、相手に「レポートは59です。」などと伝えます。
アマチュア局の定義には「金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって自己訓練、通信及び技術的研究の業務を行う無線局を言う」とあります。このようにレポートを送り合い、通信状況を把握することで通信及び技術的研究につながります。