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アイコムが60周年記念サイトをオープン

井上電機製作所からスタートして60年 アイコムは1954年、現在の会長である井上徳造氏が自宅の庭に小さな建屋を作ってスタートした会社です。 井上氏は高校卒業後、実家でナショナル(現パナソニック)の家電小売店を始めたもののすぐに医療機器メーカーに就職し、高周波医療機器の開発に携わっていました。 2時間をかけて会社通いをしていた勤務先の社長から技術力の高さを買われ、下請けとして独立することを勧められ、自宅に作業場を作り下請け業務とアマチュア無線機の開発を始めたのです。 そして1978年に井上電機製作所からアイコム株式会社に称号を変更し今に至ります。 60周年の歩みとこれから! そのアイコムの60周年と100年企業を目指す「これから」が纏められた特集サイトがオープンしました。 >>ICOM 60th Anniversary 特設サイト ここでは、アイコムの歩みや、アマチュア無線機の初号機から現在に至るまでの様々な名機も見ることができます。 アイコムファンは見逃せないサイトです! 関連リンク アイコム60周年記念サイト アイコムの歩み  

周波数と波長の関係

養成課程講習会の講習でも勉強しましたが、無線には欠かせない「電波」と「周波数」について、再度確認をしていきたいと思います。電波は、周波数と波長によってさまざまな性質を持ちます。無線をより楽しむためにもきちんと覚えておきましょう。 周波数と波長との関係 1. 周波数 周波数の定義 1秒間に波が繰り返される回数のことです。単位はHz(ヘルツ)で表します。この波が1秒間に1,000回繰り返されれば1kHz(キロヘルツ)、100万回繰り返されれば1MHz(メガヘルツ)というように表されます。この1回分の波を「波長」と呼び、電波の長さを意味します。   ・情報量: 周波数が高くなるほど、多くの情報を伝送できます。 ・直進性: 周波数が高くなるほど、直進性が強くなり、遠くに届きます。 ・回り込み: 周波数が高くなるほど、障害物に回り込みにくくなります。 ・アンテナ: 使用する周波数帯に合わせたアンテナが必要になります。   例えば AMラジオ放送は、周波数帯が数百kHz~数MHzです。そのため情報量は少ないですが、障害物の影響を受けにくいです。 FMラジオ放送:は、周波数帯が数十MHzです。AMラジオ放送よりも情報量が多く、音質が良いです。 携帯電話:は、周波数帯が数百MHz~数GHzです。情報量が非常に多く、高速通信が可能となります。 2. 波長 波長の定義 2つの波の頂点間の距離をいいます。 ・反射: 波長が長くなるほど、反射しやすくなります。 ・吸収: 波長が長くなるほど、物体や人体に吸収されやすくなります。 ・回折: 波長が長くなるほど、障害物の角を回り込みやすくなります。 ・アンテナ: 使用する波長に合わせたアンテナが必要になります。 例えば 長波は、波長が数百m~数kmで遠くには届きますが、情報量は少ないです。 中波は、 波長は数百m~数十mと長波よりも...

養成課程講習会を受けるとこんなサポートも

アマチュア無線には興味もあるし、やってみたいとは思うけど、資格を取ったあとどうすればいいのか・・・なんて悩んでいませんか。JARDが行っている養成課程講習会に参加して、アマチュア無線の資格を取得すると初心者にも優しい交流サイトが利用できるようになります。周りにアマチュア無線をやっている方がいなくても大丈夫です。このサイトを活用すれば、全国のアマチュア無線家が助けてくれます。 受講者交流サイト「HAMtte」 JARD(一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会)では、JARDが開催した講習会を受講された方に、初心者にも優しい交流サイト「HAMtte」を公開しています。「無線の資格は取ったけど、無線機は何を買えばいいのかな?」「開局申請の方法がよくわからない」なんていう初心者さんに、全国にいるアマチュア無線愛好家の方々が優しくアドバイスをしてくれる交流サイトです。登録料は無料ですが、登録には受講された合格証に印字されていIDとパスワードが必要になります。   初心者だけではありません! 「HAMtte」は、初心者だけでなく、メンバー同士の情報交換の場としても活用されています。掲示板や質問コーナー、JARDスタッフによるブログなど、アマチュア無線を活用していくうえで必要な情報を見ることができます。 養成課程講習会で資格を取ろう! 災害時にも活躍するアマチュア無線を取得しようと思ったら、全国で開催されている養成課程講習会を活用しましょう。詳しくは、JARDホームページをご連絡ください。     関連リンク ・一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD) ・JARD受講者交流サイト「HAMtte」      

よくわかる!アマチュア無線の始め方!<国家資格取得から開局申請まで!(2023年度版)>

アマチュア無線は国家資格!取得方法は2種類あります! アマチュア無線を使うには、まず国家資格であるアマチュア無線技士の資格を取得する必要があります。アマチュア無線は第四級から第一級までの4段階の免許があります。どれだけ強い電波を出せるか、どれだけ多くの周波数を使えるのかなどで資格に段階があります。 第四級アマチュア無線技士の免許は誰でも比較的簡単に取得できます。養成課程講習会では、小学校1年生でも続々合格しています。取得方法には以下の2通りがあります。 国家試験を受験する 養成課程講習会を受講し修了試験を受験する です。 国家試験の特徴と申込 国家試験を受験するには日本無線協会が全国で開催している試験日程を確認して申込、受験します。ただ、2022年度から第四級と第三級のアマチュア無線技士の受験方法が大きく変わりました。これまでは、すべての級で、事務局へ申請書を提出し。会場で受験するようでした。しかし、2022年度からは、第四級と第三級は、インターネットを利用した「CBT方式」で受験できるようになりました。申し込みもインターネット(CBTS受験者専用サイト)ででき、試験も全国にある「CBTテストセンター」の中から、場所や時間を選んで受験予約ができるようになったのです。 国家試験の合格率は第四級と第三級では、70~80%程度と言われていて、書店などで販売されている書籍などを購入して独学試験勉強をし取得します。試験手数料は第四級が5,100円、第3級が5,400円です。ほかの上級受験は、日本無線協会ホームページをご確認ください。 合格後には、お住いの場所を管轄する各地方総合通信局に無線従事者免許証の申請を行ってください。詳しくは、総務省のホームページをご覧ください。 養成課程講習会の特徴 一方で養成課程講習会は民間団体などが開催している2日間にわたる講習を受講して最後に修了試験を...

無線従事者免許と無線局免許の同時申請方法

2023年3月22日電波法施行規則等の一部改正が行われました(制度改正の一部については、令和5年9月25日に施行)この改正は、アマチュア無線の体験機会や活用機会の拡大、免許手続の迅速化・制度の簡素合理化等を目的としています。 今回の改正の主な目的は以下のとおりです。 アマチュア無線の体験機会の拡大 ・アマチュア無線の体験運用制度の導入 ・体験運用局の開設要件の緩和 アマチュア局の開設・運用までの迅速化及び免許制度の簡素合理化 ・アマチュア無線従事者免許とアマチュア局免許の同時申請手続の導入 ・アマチュア局免許の申請期間の短縮 その他 ・アマチュア局の再免許の申請期間の見直し ・人工衛星等のアマチュア局に関する制度の明確化及び整備 ・アマチュア局の非常時や緊急時の通報に係る制度の明確化 ・アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別の簡素合理化   その中でも2023年9月25日から施行のアマチュア局の開設・運用の迅速化についてここでは、説明していきたいと思います。 アマチュア無線免許同時申請の手続き方法 従来、アマチュア無線従事者免許の取得に時間がかかるため、アマチュア局の開設・運用までに時間がかかっていました。しかし、アマチュア無線免許同時申請の導入により、アマチュア無線従事者免許とアマチュア局免許の取得を同時に行うことができるようになりました。これにより、アマチュア局の開設・運用までの時間を短縮することができます。 アマチュア無線免許同時申請の対象者は、アマチュア無線従事者資格の国家試験に合格又は養成課程を修了した人です。 手続き手順 ・総務省のホームページから申請書をダウンロードし、注意事項を読んで記入します。   アマチュア無線従事者免許申請書(PDF) アマチュア無線従事者免許申請にあたっての注意事項   アマチュア局の申請...

電波形式J3Eとは?

SSBで周波数帯を有効に活用 無線通信において、様々なタイプの電波形式(変調方式)が使用されています。その中で特に一般的なのが、J3Eと呼ばれるSSB(Single Sideband)の一形式です。本記事では、この電波形式J3Eについてわかりやすく解説します。 電波形式とは 電波形式とは、無線通信で使用する電波の「形」や「特性」を示すためのコードです。これには様々な種類があり、それぞれ異なる用途や特性があります。 J3Eとは J3Eは、SSB(Single Sideband)変調の一種であり、特に「USB(Upper Sideband)」を指します。これは、送信する際に元の信号(キャリア)とその上側の帯域(上側帯域)のみを用いる方法です。 SSB(Single Sideband)とは 通常のAM(振幅変調)方式では、キャリア波とその上下の帯域(上側帯域と下側帯域)が送信されます。しかし、SSBではこれらのうち一方の帯域のみを送信します。これにより、帯域幅を節約し、効率的な通信が可能になります。 なぜJ3E(SSB)が用いられるのか 帯域幅の効率化: SSBはAMよりも帯域幅を少なくとも半分に抑えられるため、周波数資源を効率的に使えます。 電力の効率化: SSBはキャリア波を省くことで、送信電力を効率よく使えます。 遠距離通信: 上記の効率化により、より遠くまで信号を届けることが可能です。 用途 J3Eの形式は、特に以下のような用途で広く使用されています。 ハムラジオ 船舶通信 航空無線通信 軍事通信 まとめ J3Eは、無線通信でよく用いられるSSBの一形式です。帯域幅と電力を効率よく使用するため、多くの用途で採用されています。この形式を理解することで、無線通信のさまざまな側面がより明確になるでしょう。