AM放送局の放送エリアで、電波の入りにくいエリアや災害対策のために従来のFM放送用の周波数(76MHz~90MHz)に加えて、新たに割当てられた周波数である90.1MHz~95MHzを用いてAM番組を受信できるようにしたのがFM補完放送、「ワイドFM」と呼びます。
この90.1MHz〜95MHzと言えばテレビ放送のアナログ放送として使っていた周波数が、地デジ放送に変わって、アナログ放送の電波を使わなくなったために割り当てられました。
ちょっと昔のラジオで、AMラジオやFMラジオが聞けるもので、テレビ放送の1ch, 2ch, 3chの音声だけがきけるものってありましたよね?この部分が割り当てられたということです。
AMの電波は中波と呼ばれ526.5kHzから1606.5kHzまでが割り当てられていて、鉄骨の建物の中などでは受信しづらい状況があります。音声もモノラルでFM放送に比べるとあまり良い音ではありません。
このような聞けないエリアを補完するために登場したのがワイドFMです。音質も良くなり、独特な雑音もなくなり、快適にAMラジオ放送を受信できるようになっています。
以下が関東と関西の代表的な放送局の放送例です。
▼関東
ラジオ局 | ワイドFM周波数 | AM周波数 |
---|---|---|
TBSラジオ | 90.5 MHz | 954 kHz |
文化放送 | 91.6 MHz | 1134 kHz |
ニッポン放送 | 93.0 MHz | 1242 kHz |
▼関西
ラジオ局 | ワイドFM周波数 | AM周波数 |
---|---|---|
MBSラジオ(毎日放送) | 90.6 MHz | 1179 kHz |
ABCラジオ(朝日放送) | 93.3 MHz | 1008 kHz |
OBCラジオ(ラジオ大阪) | 91.9 MHz | 1314 kHz |
ハンディ機などでマルチレシーバー機能がついていれば、これらの周波数をいつでも受信可能です。
是非ためしてみましょう!